支笏湖を一望できる展望露天風呂で有名な丸駒温泉旅館。支笏湖を目の前にした荒削りな野趣あふれる露天風呂が人気で温泉目当てで北海道に行こうと考えている人には特にお勧めできる旅館です。
創業は大正4年と歴史ある丸駒温泉には、全国でも約20か所しかないといわれる、足元湧出湯の天然露天風呂があります。湯は、支笏湖の湖水と同じで無色透明。湯の深さも、季節によって上下し支笏湖の水位に合わせ水位が変化する足元湧出の露天風呂なのです。露天風呂の淵は岩でゴツゴツとし、天然そのもの。ここは周りの岩が高いために湯に浸かった状態では支笏湖は見れません。
なんといっても素晴らしいのが絶景の「展望露天風呂」です。見渡す限りの原生林や雄大な山々の姿を、湖上に映し出す支笏湖を遠くまで眺めることが出来ます。時の流れとともに表情を変えていく大自然のパノラマを目の前にすることが出来ます。夜になると頭上にはあふれんばかりの星があらわれ、絶景の夜空に囲まれます。冬になると辺り一面白銀の雪景色の中の雪見露天風呂となります。
展望露天風呂はやや熱めですが、内湯より少しぬるく上半身を出していれば長湯が楽しめて、航空自衛隊の基地から近いため、時々は自衛隊機の訓練飛が見れます。
「熱の湯」と呼ばれるこちらの泉質は海水の成分に似た塩化物泉(含土類・石膏-食塩泉)で塩分を含んでいます。入浴後は肌に付着した塩分が汗の蒸発を防ぐために保温効果があります。
高齢者や病気の回復期を迎えている人にも最適だそうです。
カップルや夫婦など水入らずで楽しめる貸切浴室が設置されていて、浴室は、まんまる湯船の「丸の湯」と、銘木・木曾さわら仕立てで四角い湯船の「駒の湯」の2種類があります。どちらも眼前に広がる支笏湖の眺めと、温泉を独り占めできる空間となっています。
湯上りには売店でビールやアイスなどが売っていて家族連れでにぎわっています。
敷地はかなり広く、湖を眺められる公園や休憩場所があるので散策に出かける人も多いようです。
もちろん日帰り入浴も出来ますが、夜空を眺めながら温泉を堪能したいならば、宿泊することを勧めます。昼間は人が多く賑わっていますが、夜中の露天風呂は人もほとんどいないため絶景の星空をひとり占めできるかもしれませんね。
気になる客室は、湖水側と山手側とあり、それぞれに違った景観が楽しめるようです。支笏湖畔であるから支笏湖湖水まつりや、支笏湖紅葉まつり、支笏湖氷濤まつりといった支笏湖でおこなわれるイベントを間近で見ることが出来ます。